最終更新日 2025年8月6日
2020年4月以降、日本だけでなくアメリカ・イギリス・フランスといった先進国でも、「テレワーク」が一般的になりました。
これは新型ウイルスの感染拡大を阻止するためであり、以前であれば朝夕の通勤ラッシュ時に大変混雑する公共交通機関を利用して、それぞれが出社・帰宅をしていたことでしょう。
これが都心部で感染拡大する大きな要因となり、今では各国の政府から国連・WHOまでもが密になる行動を避けるようにと、声高に叫ばれるに至りました。
テレワークとは
テレワークとは簡単にいえば在宅ワークのことを指します。
現在では大半の事務作業はパソコンで完結することができ、わざわざ会社に行かなくても、インターネット環境さえ整っていればどこでもお仕事ができるわけです。
国内ではまだ在宅ワーク・テレワークに馴染めていない方が多い傾向ですが、アメリカやイギリスでは2000年初頭からフリーアドレスのリモートが活発となっていました。
これから在宅勤務になるという方も多いでしょうが、ご家族と暮らしている場合は仕事部屋を持ってない方が多いものです。
2020年8月に大手総合研究所が調査をしたところ、約80パーセントの方が仕事部屋や自習室が欲しいと言われていました。
不動産会社では新たな需要として、50平方メートル程度の自習室を完備した新築戸建ての販売も開始されています。
ここでは既存の住居内に、簡単に自習室を作る方法をご紹介していきましょう。
自習室とは何か
工務店などの力を借りると高いリノベーション費用が必要になるものです。
それは避けてなるべくお金を掛けない、簡単な室内作りをご紹介するので参考にしていただけると幸いです。
まず簡単に自習室とは何かについて解説をしていきましょう。
辞書を引くと、個人の空間を作る密室という説明がなされていました。
以前は子供部屋という呼び方もされていましたが、その部屋は必ずしもお子さんだけが使用するとは限りません。
最近では成人をしても実家で暮らす若者も多く、その方にとっては子供部屋であると同時に、家族が暮らす住居内の個室とも表現ができるでしょう。
そして今話題のリモートワークに対応した仕事部屋にもできる画期的なエリアというわけです。
一般的な4人家族が暮らす家だと、2階建てで延べ床面積が100平方メートル前後です。
リビング・キッチン・寝室などがあり、個室となるも部屋は2つ程度しかありません。
このすべてをお子さんの部屋にされていると、奥さんや旦那様の仕事部屋にはできないと頭を抱えてしまうものです。
どうしたら仕事や自習ができるルームを確保できるのか
その時は、空間を区切ることで個室を簡単に作り出せるわけです。
ここからは具体的に、どうしたら仕事や自習ができるルームを確保できるのかを見てきましょう。
利用する空間は、クローゼットです。
最近の住まいだと約30平方メートルほどの広さがある、「ウォークイン・クローゼット」というものが完備をされていることでしょう。
冬物のコートから布団・帽子、靴・スキー板などをたくさん収納することができ、一家の倉庫というスタイルになります。
この部分を仕切ることで簡単に自習用の部屋になるわけです。
そのために用意したいのが、パーティション・配線タップ・デスク・カーテンの4種類です。
これらはホームセンターで簡単に買い揃えることができ、すべて買っても4万円以下のコストで抑えられます。
最初に使用するものはパーティション
最初に使用するものはパーティションで、30平方メートルのエリアなら、180センチメートル×2メートルのものが理想的です。
このアイテムはキャスターが付いており、単に置くだけで空間を区切ることが可能になっています。
工務店に依頼をすると本格的な壁を作るため、不要になったときに取り払うことが不可能です。
その点、パーティションならいつでも取り除けて、通常のクローゼットに戻すことも容易になります。
カーテンは扉の役割をするもので、遮光性に長けているものが好ましいでしょう。
レールを取り付けないと思われるでしょうが、最近では壁同士の間にバネで取り付ける伸縮式レールというものがあるので、別段工事を必要とはしません。
暖房器具は持ち込まないようにすること
配線タップは照明器具やパソコンの電力を供給するためには、必要不可欠なものです。
1500W程度のものを一つ取り付けておけば、家電5個分の電気を賄うことが可能になります。
ここで注意をしたいことは、なるべく暖房器具は持ち込まないようにすることです。
その理由は、クローゼットには換気機器がなく、普段は密閉される場所だからです。
ここにストーブを置くと一酸化炭素中毒になる恐れがあるので、極力避けるようにしましょう。
デスクは新しく購入しても良いですし、要らなくなったテーブルを活用することも可能です。
この自習室の作り方は、普段から活用できます。
まとめ
たとえばお子さんが5人ほどいるご家庭だと、それぞれに個室を与えるのは困難です。
その場合は押入れや玄関横のシューズボックスを使って個室を設けられます。