最終更新日 2025年8月6日
スーパーで売っている牛肉のパックには「和牛」と表示されているものと、「国産牛」と表示されているものがあります。
和とは日本、大和の「和」のことですので、国産と同じ意味です。
なのに、牛肉には和牛と国産牛がある。これはいったいなぜなのでしょう。
それは牛肉の表示基準にあります。
店頭で食肉を販売する場合、公正競争規約によって表示の内容が定められています。
和牛と表示してよいものは、牛の種類は黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の4品種です。
その中でも黒毛和種は、流通している和牛の95%を占めます。
よく聞く神戸牛や松阪牛、山形牛などは黒毛和種です。
国産牛とは、和牛以外の国産牛肉のことです。
ホルスタインなどの乳用種のオスや、ミルクを出し終わったメスなどが、これにあたります。また、アンガス種、ヘレホード種なども含まれます。
だから和牛の方が牛肉専門種みたいなもので希少価値もあるのです。
黒毛和種には様々がブランドが存在します。
「松阪牛・(三重県)」
「神戸牛・(兵庫県)」
「近江牛・(滋賀県)」
「前沢牛・(岩手県)」
「米沢牛・(山形県)」
この当たりは非常に有名な高級ブランドですね。
松阪牛、神戸牛など名前は全国に知れ渡っていますが、地元の人でも口にすることは稀な高級食材ですね。
「神戸ビーフ・松阪牛・近江牛」または、「神戸ビーフ・松阪牛・米沢牛」を3大和牛と呼ぶこともあります。
これらの有名ブランド以外にもブランド牛は全国に多数存在します。
松阪牛の産地、三重県でも松阪牛以外に、「みえ黒毛和牛、鈴鹿山麓和牛、伊賀牛」などのブランド牛があり、神戸牛の産地である兵庫県にいたっては「三田牛、丹波篠山牛、神戸ワインビーフ、但馬牛、三田肉/、淡路ビーフ、加古川和牛、黒田庄和牛、湯村温泉但馬ビーフ、本場但馬牛/本場経産但馬牛 」と非常に多くのブランド牛がいます。
これは、黒毛和種のルーツが兵庫県産の但馬牛にあることと無関係ではないでしょう。
和牛を食べるときは、産地、ブランドに拘ってみるのも楽しいかも知れませんね。